以前のイギリスの高速道路は、基本無料なので疲れたら一旦インターチェンジで一般道路に戻り、インターチェンジ近くのカフェやキオスク等で休憩をとるのが一般的でした。しかし最近は日本の高速道路のようなサービスエリアが沢山営業をしており、トイレや休憩場所にストレスを感じることなく走行できるようになっています。
イギリスのサービスエリア(SA)は、トイレだけでなく、ガソリンスタンド、レストランやカフェ、コンビニや本屋、ATM、カジノまであり、場所によってはホテルの併設もあります。全てが非常に充実しています。トイレも日本ほどではないですが、無料で数も多く清潔です。
昔は長距離移動時に休憩する場所を予め決めておいて、トイレなど苦労したこともありましたが、サービスエリアの充実で快適に高速道路が走行できるようになり安心しています。
現在のイギリスの高速道路(モーターウェイ)には沢山のサービスエリアが営業していますが、そのほとんどの運営を3社で行っており、Moto Hospitalityが58カ所、Welcomebreakが35カ所、Roadchefが30カ所の営業を行っています。
グーグルマップで上記社名の検索を行うと、営業場所が表示されますので、必要な方はググってください。
会社は違ってもサービスエリア内の店舗はほぼ同じで、
〇ファーストフード:マクドナルド、バーガーキング、KFCのいずれか
〇カフェ:スターバックス、コスタコーヒーのどちらか
〇コンビニ:Waitrose、Marks&Spencer、sparのいずれか
という具合に組み合わせが異なるだけで、どのサービスエリアも似たり寄ったりです。
今回のイギリス旅行では5カ所くらいのサービスエリアに立ち寄りましたが、どこも同じ雰囲気なので、その中でM6TOLLに接続されたNorton CanesのRoadchefを紹介いたします。
M6TOLLはイギリス国内の高速道路唯一の有料道路区間で、サービスエリアもこの1カ所のみです。
サービスエリアなので駐車場は勿論充実しています。但し、駐車時間は1回2時間までで、入退域をカメラで監視しています。もし2時間以上駐車した場合、レンタカー会社に駐車違反の連絡が行きレンタカー会社が利用登録のあったクレジットカードで駐車違反代(70ポンド)を引き落としますので注意が必要です。また、優先駐車場(priority space)も同じように駐車違反となりますので注意しましょう。
館内はワンフロアにいくつもの店舗があるフードコート形式になっていますので、家族でいっても自分の好きな飲食物を購入することが出来ますね。
飲食スペースは十分にありますので、席取りに苦労することもありません。
ここNorton CanesのRoadchefはマクドナルドに英国ファーストフードチェーン店のLEONとコーヒーショップはコスタ、それにサンドイッチ店とヌードルを扱う店の計5点のファーストフードとコンビニが2店舗です。
訪問したのが日曜日の夕方でして、イギリスは日曜日の夕方にはレストラン、スーパー等商店は閉まってしまいます。(24時間営業の店でも)ですから、日曜日に24時間開店している店は大変重宝します。
サービスエリアのファーストフード店はどこもこのタッチパネルで注文を行います。他に行ったサービスエリアでバーガーキングも同じシステムです。
言語は英語のみでしたが、グラフィック画面で注文したい商品をクリックするだけなので、誰でも簡単に注文することが出来ます。支払いも全てこのデバイスで行い店員との会話はありません。支払い後に出てきたレシートに注文番号が記載されているので、カウンター上部にあるディスプレイに自分の番号が表示されたら取りに行くだけです。
このシステムはイギリス国内に結構普及しており、ロンドン市内のマクドナルドでも同じシステムで注文できる店舗が多数存在します。おそらく世界中でこのシステムが普及していくのだろうと想像します。
日本と根本的に違うのは、サービスエリア内にカジノがあることです。簡単なゲーム機ですがこうしたところにもギャンブル施設があるとはビックリです。
日本ではどこの駅前にもパチンコ屋というカジノがあるのを海外の人はビックリするみたいですが、さすがにサービスエリアにはパチンコはありません。ちょっとした息抜きにギャンブルすることは英国人には定番なんでしょうか。
日本ほど大きな施設なく、ご当地料理等のレストランはありませんが、日曜日でも24時間営業されているサービスエリアは英国人にとってもとても重宝しているのではないかと考えます。
今回のイギリスドライブでも、トイレや食事の心配をすることなく大変有効に利用させて頂きました。
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