政府の発表によると、チャールズ国王の戴冠式には、公費として英国の税金が7200万ポンド使われたことが明らかになった。(国家行事であり海外要人を招待していので費用については問題ないと考えている。これによる英国の威信を示せるのなら安いもんである。)
主な支出内訳:
- 文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が行事の調整に約5,000万ポンド
- 内務省が警備費用として約2,200万ポンド
戴冠式の概要:
- DCMSは「世代に一度」の行事と説明
- 費用は非公式な予想(5,000万~1億ポンド)の範囲内
- 2023年5月の戴冠式は「簡素化された式典」とされ、1953年のエリザベス女王の戴冠式と比べ参列者は4分の1
資金調達:
- 国家行事として、英国政府とバッキンガム宮殿が負担
- 資金源は王室財産収入からのソブリン・グラント及びランカスター公領からの枢密金庫
- 2024年3月末時点でランカスター公領の純資産は6億4,700万ポンド
議論と反応:
- 生活費危機の中での公費支出に批判の声
- YouGovの調査では、ロンドン市民の52%が納税者負担に反対
- 共和制支持団体「Republic」は「時代遅れの無意味なパレード」と批判
式典の影響:
- DCMSによると、125カ国で推定20億人が視聴
- 90カ国の国家元首が出席
- アメリカとウクライナからは大統領夫人が代表として参列
その他の詳細:
- ヘンリー王子は出席したが、メーガン妃と子どもたちは不参加
- エマ・トンプソン、ジュディ・デンチなどの著名人が出席
- 翌日にはウィンザー城で、ケイティ・ペリーやライオネル・リッチーらが出演するコンサートを開催
文化・メディア・スポーツ省(DCMS)がイベントの運営に約5000万ポンドを費やし、警備費用として内務省が約2200万ポンドを負担した。
DCMSは、この戴冠式を「一世代に一度の出来事」と表現しており、費用は事前に非公式に予測されていた5000万〜1億ポンドの範囲内だった。
2023年5月に行われた戴冠式は「簡素化された式典」とされ、ウェストミンスター寺院の招待客リストは1953年に同じ会場で行われたエリザベス2世の戴冠式の4分の1の規模だった。
国費で賄われた戴冠式
戴冠式は国家的な行事として、英国政府とバッキンガム宮殿が費用を負担した。バッキンガム宮殿の資金源には、クラウン・エステート収益の一部を基にした「君主交付金」や、ランカスター公領と呼ばれる私有財産からの収入が含まれる。
2024年3月末時点で、ランカスター公領の純資産は6億4700万ポンドとされている。
一方で、英国では生活費の高騰が続く中、この戴冠式の公費負担に批判の声も上がった。
戴冠式の1か月前に実施されたYouGovの調査では、ロンドン市民の52%が「戴冠式は税金で賄うべきではない」と答えた。
戴冠式の総費用については、事前に公表されず多くの憶測を呼んだが、DCMSはこれをイベント後に初めて公表した。
木曜日に発表されたDCMSの年次報告書によると、戴冠式は125か国で約20億人の視聴者に届いたとされ、「国のアイデンティティを祝福し強化するユニークな機会を提供し、英国を世界にアピールした」と述べている。
批判と賛否
反君主制運動を行う団体「リパブリック」は、戴冠式を「無意味で時代遅れのパレード」と批判し、支出は「無料の学校給食に充てられるべきだった」と主張。
同団体のCEO、グラハム・スミス氏は次のように述べた。「多くの人々が生活費の危機に苦しむ中、チャールズ国王がこの無意味な贅沢を強行したことは恥ずべきだ。」
戴冠式の詳細
チャールズ国王は、2023年5月6日、世界中からの要人が出席する中、ウェストミンスター寺院で戴冠された。
国王の次男ヘンリー王子はカリフォルニアから飛行機で駆け付けたが、その妻メーガン妃と2人の子どもは同行しなかった。
式典には、女優エマ・トンプソンやジュディ・デンチ、俳優スティーブン・フライなどの英国を代表する俳優陣、また、米国の歌手ライオネル・リッチーやケイティ・ペリーなどの国際的なスターも出席。
外務省によると、総勢90か国の元首が出席し、米国およびウクライナの大統領を代表して、それぞれのファーストレディも参列した。
ロンドン市内を行進するパレードを一目見ようと、雨の中、多くの人々がザ・モールに集まった。
その翌夜には、ウィンザー城でケイティ・ペリーやライオネル・リッチー、テイク・ザットらが出演する豪華なコンサートが開催された。
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