7月にドイツで発火したDHLの小包に隠された発火物は、ロシアによる妨害工作の一環として英国に空輸される予定であった。
この装置は、マッサージ器枕やエロチックな小道具の出荷の中に隠されていたと報告されており、ライプツィヒ倉庫では、7月22日にバーミンガムのDHL倉庫で発火した小包と同様に、飛行機を撃墜することができると恐れられる火災を引き起こした。
情報筋によれば、ライプツィヒで発火した小包も英国向けであったとのことだが、そもそもリトアニアから送られた2つの発火型爆弾の行き先に英国が選ばれた理由は明らかになっていない。
未確認のドイツの報告によれば、ポーランドで発見された他の2つの発火物と同様に、英国内の実在する住所にある偽の受取人宛に送られたもので、ポーランドのメディアによれば、そのうちの1つはワルシャワの倉庫で発火し、もう1つは発火前に危険物として確保された。
ロンドン警視庁のテロ対策担当者はコメントを控えた。英国では先月、テロ対策警察がバーミンガムで爆発物が発火したことを確認し、けが人はなく、「当時の職員と地元の消防隊によって」対処されたことを明らかにした。
先週発表されたところによると、ポーランドでは4人が逮捕された。同国の主任検事は、ヨーロッパで「カモフラージュされた爆発物や危険物」を使った破壊工作を行おうとしていたと述べている。同国では他に2人が指名手配されている。
ポーランド当局によれば、もうひとつの意図は、同様の小包を米国とカナダに送り、同様の危険で破壊的な攻撃が他の場所でも再現できるかどうか、「移送経路をテストすること」だった。
英国の警察や当局者、そしてドイツ、ポーランド、リトアニアといったヨーロッパの関係者は、ウクライナへの西側諸国の軍事支援に対する報復として、西側諸国に「騒乱」を引き起こすための努力の一環として、ロシアがこの攻撃の背後にいたのではないかと強く疑っている。
先月、MI5のトップであるケン・マッカラムは、ロシアの軍事情報機関GRUが「英国やヨーロッパの街角に騒乱を引き起こす持続的な任務についているようだ」と警告した。
ドイツのトーマス・ハルデンヴァング氏は連邦議会で、ライプツィヒの小包が飛行中に燃え始めていたら「墜落していただろう」と述べた。ハルデンヴァング氏は証拠を提出した際、火災の背後にロシアがいたとは言わなかったが、クレムリンのスパイ機関が「人々の命を危険にさらしている」と非難した。
月曜のウォール・ストリート・ジャーナル紙は、容疑者の小包に入っていたマッサージ用品はマグネシウムベースの可燃性物質でブービートラップが仕掛けられていたと報じた。マグネシウムの火災は消火が難しいことで有名で、水をかけると悪化する。
ロシアはこの計画への関与を否定している。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は米紙に対し、「これらはメディアによる伝統的な根拠のない仄めかしである」と述べた。
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