フランス海峡を横断しようとした50人以上が救助され、数人の遺体が海に浮かんでいるのが発見された。
フランス沿岸警備隊によると、月曜日の夜、フランス北部のAudresselles（オードレセル）沖でエンジンが故障したボートが難航し、51人が救助された。救助された人々はブローニュ・シュル・メールの岸壁で救急隊に出迎えられ、安全な場所に運ばれた。
火曜日には、フェリーがカレー沖で漂流している遺体を目撃したと通報したため、フランスのパトロール艇が捜索し、2人の遺体が発見された。水曜日には、さらに2人がカレー沖で無残な姿で発見されたとフランス沿岸警備隊が発表した。
ブローニュ＝シュル＝メール検察局は捜査を開始した。フランス当局は、死亡した人々が移民かどうかまだ確認していない。
ケント警察によると、火曜日にドーバー救命艇ステーションに通報された警官が海峡から男性の遺体を引き揚げた。この男性が移民であったかどうかは不明であり、捜査が状況を解明しようとしている。
フランスメディアの報道によれば、水曜日にもカレーの海岸で別の遺体が発見された。
この悲劇は、新たに就任した英国保守党シャドーキャビネットのクリス・フィルプ内務大臣が、今年これまでに31,000人以上の移民が英国に到着したという数字が示すように、政権発足以来、海峡横断に取り組んできた労働党政府の努力を批判する中で起こった。
内務省によると、火曜日には263人が4隻のボートで渡航し、2024年の暫定的な累計は31,535人となった。この数字は昨年のこの時期（26,699人）より18％増加しているが、過去最高の渡航者数を記録した2022年（39,929人）よりは21％減少している。
フランスの沿岸警備隊によると、今年、海峡を渡ろうとして50人が死亡した。また、国際移住機関（IMO）は、2024年の今までのところ、横断の試みに関連すると思われる11人の死亡を報告している。
最新の事件はまだ数字に記録されていない。
難民慈善団体は、英仏海峡での死者が「ぞっとするほど定期的に」発生していると述べ、危険な横断中の死者をこれ以上出さないために、安全な代替航路を確立するよう繰り返し求めた。
英国キア・スターマー首相は、月曜日にグラスゴーで開催されたインターポール総会でのスピーチで、国境警備隊に7500万ポンドを追加すると発表し、「密入国者をテロリストのように扱う」と約束した。
その翌日、フランスの裁判所では、1万件の英仏海峡横断の背後にいると思われる 「多量な 」密入国者グループの首謀者に15年の実刑判決が下され、他の17人のメンバーにも有罪判決が下った。
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