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イングランド北部ヨークシャー州の銀行支店数比率は英国で最も低い数値だそうです。一般市民はATMがあれば問題ないような気がするが。。。

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2024年9月25日の最新ニュース

英国消費者団体発表では、UKでは2015年以降の9年間で6,161の銀行支店が閉鎖され、1つも支店のない選挙区が30(選挙区民は合計300万人強)もあるという。選挙区とは国会議員選出区画です日本も同じですよね。

ヨークシャー州は、閉鎖の波により多くの場所で店舗が1つも無くなってしまったため、人口に対する銀行の支店の割合が英国内で最も低い地域であることが調査により判明しました。
The Yorkshire and the Humber region(ヨークシャー・アンド・ハンバー地域)には現在、人口560万人に対して248の支店が存在しているが、これは10万人あたり4.4支店に相当し、1支店当たり2万2557人の住民が共有していることになる。

今後も数週間ごとに新たな閉鎖が発表されているようだ。今月初めには、ロイズ・バンキング・グループがハリファックス、ロイズ、バンク・オブ・スコットランドの各ブランドでさらに55店舗を閉鎖する計画であることが明らかになった。

通常、銀行は、顧客が従来の窓口サービスを敬遠し、オンラインや携帯電話を使ったバンキングを好むようになっていることを理由に、削減を正当化する。

2015年初頭、ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバーには728の営業支店があり、これは人口10万人あたり13店舗に相当する。それ以来、店舗数の3分の2にあたる480店舗が閉鎖された。

同地域には現在、銀行支店のない議会選挙区が9つあり、バーンズリー・サウス、ブラッドフォード・サウス、ドンカスター・イースト、アイル・オブ・アクスホルム、シェフィールド・ハラム、ヨーク・アウターなど、いずれも労働党議員が代表を務めている。そうなんです、今年英国では政権交代が行われ、労働党党首が首相となり内閣は労働党が政策を行っています。しかし、2010年から14年間保守党が政権を握っていたため地域での労働党政治力が弱かったのを指しているのだと考えます。

バークレイズは2015年1月以来、この地域で最も多くの支店(92)を閉鎖しており、HSBC(73)、ナットウエスト(69)がそれに続いている。ハリファックス(1852年にウェスト・ヨークシャーのハリファックスで設立されたビルディング・ソサエティから銀行となった)は、この地域で43の営業支店を持ち、銀行ブランドの中で最大の存在感を維持している。

スコットランドは、人口10万人あたり6.9店舗と、支店へのアクセスは「最高」だったが、人口は全国に偏在しており、より田舎に住む人々は、銀行を利用するために長い道のりを移動することになる。

銀行の支店網の減少により、多くの地域社会が重要なサービス、特に一部の商店主や中小企業の経営者が、早じまいや何キロも移動することなく売上金を預けることができるサービスを受けられなくなっている。

銀行によっては、委任状の登録など特定の作業を行うために、顧客が実店舗に出向くことを義務付けているところもある。

しかし、今月施行された新しい規制により、銀行やビルディング・ソサエティーは、撤退する地域でも現金にアクセスできる他の方法を確保しなければならなくなった。

その目的は、「バンキング・ハブ」(ほとんどすべての銀行の顧客が現金の引き出しや預け入れ、請求書の支払い、通常の取引ができる窓口サービス)が、閉鎖された支店の代わりに重要な役割を果たすことである。しかし消費者団体は、「消費者がその恩恵を実感するには、その普及が遅すぎる」と述べている。

団体幹部は「今日述べた銀行の支店は、アクセスが最も悪いという不名誉な記録を保持しているかもしれないが、これは全国的な問題である。」と述べている。

確かにこれは英国の出来事であるが、日本でも今後同じようなことが起きると予想します。筆者の出身地ではすでに起こっていて、支店の統合はここ数年で多くなり、支店の閉鎖で両親は不便になったと考えています。東京でも窓口がなくATMだけになった銀行支店も増えました。私は銀行のネットサービスの拡充とキャッシュレス決済の普及で最近は銀行に行くことはなくなりましたが、今後も支店の統合は行われていくでしょう。

個人的にはネットサービスの拡充と振込手数料の引き下げが行われることを望んでいます。

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