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日本人に最も人気のある老舗デパート、リバティ・ロンドンはファブリックの聖地と呼ばれる観光地でもあった。

ショッピング

リバティ・プリントと言えばハンドメイド好きなら誰でも憧れるファブリックですよね。その聖地ともいえる場所が、歴史ある老舗デパート、リバティ・ロンドンです。

ロンドンには、ジョン ルイス(John Lewis & Partners)、デベナムズ(Debenhams)、セルフリッジズ (Selfridges) 、ハロッズ (Harrods) 、マークス&スペンサー(Marks & Spencer)等沢山の老舗デパートがありショッピングを楽しむ事が出来ます。しかしどのデパートも海外高級ブラント品の取り扱いや、英国ブランド品の販売で、多少の特徴はあるもののどのデパートで買い物しても同じ商品が買える為、代わり映えしません。

しかしここリバティはショッピングだけでなく世界で最も有名なチューダー様式の建築物を見学できる場所でもあり、外観や内装を見るだけでも、素晴らしくイギリス文化も同時に楽しめる場所でもあります。そして、リバティでしか購入できないオリジナル商品が多数ありますから、リバティ・ロンドンは、ロンドン観光の際にぜひ訪れていただきたい場所であります。

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場所・アクセス

住所:Regent St, Soho, London W1B 5AH

アクセス:地下鉄-オックスフォード・サーカス駅(Oxford Circus)より約300m、徒歩すぐ
     ロンドンの一番の目抜き通りリージェント・ストリート(Regent.st)から直ぐの位置

営業時間:月曜日~土曜日-10:00~21:00
               日曜日    -11:30~18:00

歴史

創業者のアーサー・ラセンビィ・リバティ (Arthur Lasenby Liberty)は、義理の父から2,000ポンドの融資を受け、1875年に日本や東洋の装飾品、織物、その他様々な芸術工芸品を販売する店として、リージェント・ストリート218a番地に店舗を借り3人のスタッフとともに開業いたしました。店は瞬く間に繁盛し、18ヶ月で融資の返済が完了し、その後大きく店舗を拡張していくこととなりました。

1884年にパリのファッション界で成功を収めようとオリジナルアパレル部門を立ち上げ、その結果がリバティ・プリントを生み出す礎になったと伝えられております。

1890年代になると、リバティは多くの英国のデザイナーと強いパートナーシップを結び、アールヌーボーを独自のスタイルに開発していくこととなりました。その後イタリアでは、アールヌーボーの事をスタイルリバティーとして知られるようになるなど、リバティ社の名前はその美術様式と同じ意味を持つまでになりました。

第1次世界大戦終戦後の1920年に現在の地を取得し、英国海軍払下げの戦艦2隻を解体した木材を使用して、チューダー様式の店舗を建築し、1924年に地上5階、地下1階建屋が竣工を迎え現在に至ります。

この独特の建物は「ハーフティンバー」と呼ばれ、木材の柱や梁を組み込んだ骨組みに、漆喰などで埋めて壁にしたデザインが特徴で、15世紀から17世紀初めごろに流行したテューダー様式の建物となっています。そして現在この建物はイギリスの第2種指定建造物(Grade Ⅱ Listed Buildeing)にも指定されています。

その後現在の地で営業を開始してからも、第2次世界大戦中のドイツ軍空襲をしのぎ、デザイナーを育て、ファッションだけでなくインテリアやアクセサリーでもオリジナル商品を開発し成功を収めています。

店内

店内に入ると、他のデパートとは圧倒的に違う雰囲気があります。この木材で出来た歴史的建物は日本人にとっても懐かしい感覚が芽生え、落ち着いた雰囲気がとっても心地よかったです。

そして館内に3か所ある1階から天井までの吹き抜けが、豪華さを感じさせ、日本にはない独特の建築物だと感じさせます。

各界の売り場は以下のような構成になっています。4階は日本人率高めでした。お土産探すなら4階がお勧めです。
5階 家具、キッチン用品他
4階 リバティファブリック、生活雑貨、食器、手芸用品、絨毯
3階 レディースウェア、靴
2階 レディースウェア、カフェ
1階 特設会場、ジュエリー、アクセサリー、コスメ、バッグ、食品
地下1階 メンズウェア、アクセサリー

1階では有名ブランド品も取り扱っているのですが、その柄やデザインをみてもリバティーらしい商品が多く、バイヤーが店のポリシーに合う商品を買い付けてくるのでしょうね。

ファブリックだけでも相当の種類があり、選ぶのが本当に難しいです。お土産物として何種類かがセットになった商品もあり、テーブルクロスやちょっとした目隠しカーテンなんかに利用出来たりもします。ハンドメイドを楽しむ方にも、セット商品がありリバティ・プリントを楽しむ事が出来ます。

他に雑貨なども豊富に揃っており、個人的に趣味が合うものが多かったです。また、家具なんかもリバティ・プリントのオリジナルな物が多く、買って持ち帰れませんが、見ているだけで楽しかったです。ここはショッピングを楽しむ目的以外にも観光地として景色を楽しむかのように、商品を眺めることができるので、お勧めです。

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