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王室は、過去に受け取った公式贈答品を公表すると約束したにも関わらず、戴冠式を含むチャールズ国王に贈られた贈答品を過去4年間の公表せず。

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エリザベス女王在任中より王室は、何度か物議を醸した後、受け取ったすべての公式贈答品を年間リストで公表することを約束していたが、チャールズ国王一家は、年間リストを公表すると約束していたにもかかわらず、過去4年間の公式贈答品を明らかにしなかった。

王室関係者は、王室のメンバーが受け取った贈り物の詳細を公表できなかった理由を、パンデミック、王位の交代、そして昨年の戴冠式等行事が多く王室職員の多忙だと説明した。

ロイヤルファミリーの寡黙さは、国王の主要な慈善財団に対しての名誉を守るため、金銭供与スキャンダルで物議を醸し警察の捜査になったが、ロンドン警視庁からもCrown Prosecution Service((CPS)王室検察局)からも十分な説明がなされないまま、昨年取り下げられたことに続くものだ。このスキャンダルは、チャールズ皇太子がプリンス・オブ・ウェールズ時代に、カタールの政治家から260万ポンドの現金入りのバッグを受け取り、彼のもうひとつの慈善団体であるプリンス・オブ・ウェールズ慈善基金に寄付していたことが発覚した後でもあった。

ヨーク公もまた、現役王族時代に公式の海外出張を利用して私的なビジネス取引を行っていたという疑惑に直面している。

しかし、贈答・寄付・接待を登録しなければならない国会議員とは異なり、王室のメンバーには公的な利益登録簿はない。その代わり、何を申告するかは私設秘書の助言に基づいて決定される。

2006年にサウジアラビアの王族からカミラ王妃に贈られた豪華な宝飾品の出所を王室が隠そうとし、2007年に米国を公式訪問した際にカミラ王妃が身に着けていたことがメディアで批判されたため、年間贈答品リストが導入された。

2019年に王室の現役メンバー全員が受け取った公式ギフトの詳細を記した最後の年次リストは、2020年4月に発表されたが、それ以来、国賓訪問時のプレゼントのやりとりや、婚約中にギフトを贈られた際の写真が時折掲載される以外、何もない。

2012年には、バーレーン国王と同国の首相が、人権侵害をめぐる批判にさらされながら、エドワード王子の妻であるソフィーに「宝石一式」を贈ったことが明らかになった。

しかし、公的な贈り物は王族の私物ではなく、事実上国家を代表して受け取られるものであるにもかかわらず、機密性の高いものを含む多くの贈り物はしばしば隠されていた。

物議を醸しているサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は2018年、結婚祝いとしてサセックス公爵夫人に50万ポンドのダイヤモンド・シャンデリア・イヤリングを贈った。同年10月、皇太子がジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の殺害を命じたとして告発されたわずか数日後、メーガン妃はフィジーでの国賓晩餐会でこのイヤリングを身に着けていた。しかし、記者がどこで手に入れたのかと尋ねると、宮殿関係者は「借り物」だと答えた。彼女は同年11月、チャールズ皇太子(当時)の70歳の誕生日を祝うバッキンガム宮殿の晩餐会で再びそれを着用した。サセックス公爵夫妻がオプラ・ウィンフリーのテレビインタビューに応じ物議を醸す直前の2021年3月になって初めて、この宝石の本当の出所がリークされた。

ウィリアム王子とケイト妃は、2011年の結婚式で受け取った贈り物のリストを公表しないことにした。エリザベス女王が2022年のプラチナ・ジュビリーのために受け取った一握りの公式ギフトだけが公開され、チャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式を記念して贈られたものがあったとしても、それは明らかではない。

当時のエリザベス王女がフィリップ・マウントバッテンと結婚した1947年当時は、まったく違っていた。夫妻への贈り物の網羅的なリストが公表され、2,500点以上が一般公開された。

チャールズ皇太子は2003年、スタッフが不要な贈り物を売っていたというスキャンダルの後、王室の公式ギフトに関する方針の正式な見直しを命じた。その結果、公式な贈り物と個人的なプレゼントの定義が明確になった。

公式の贈り物とは、公務に関連して、またはその家族が個人的に知らない企業や個人から受け取るものである。これには、他の国家元首や選挙で選ばれた代表者などの要人から行事中に贈られるものも含まれ、家族の私物ではない。

個人的な贈り物とは、公務とは関係のない個人的な知人からのものである。

君主に代わる国家元首の選出を求めるキャンペーンを展開するリパブリックの最高経営責任者、グラハム・スミスは言う。「王族は政府の最高レベルに直接アクセスできるため、国民が王族との利害の対立や便宜を図ろうとする可能性について知ることは極めて重要だ」。

チャールズ皇太子や上級王族は政府文書にアクセスでき、閣僚や首相と秘密裏に会談することができる。

「王族は、自分たちのものと公式の贈り物との境界線を曖昧にすることを得意としている。だから、何を受け取ったのか、その贈り物が今どこにあるのかを完全に開示する必要がある。政治家に高い基準を求めるなら、王室にも同じ基準を求めなければなりません」。

バッキンガム宮殿の広報担当者は言う: 「王室からの贈り物リストは追って公表されます」

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