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英国の幼児はカロリーの半分近くをultra-processed food(ウルトラ加工食品)から摂取していることが判明。

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英国保健省関連団体が調査して結果、7歳までの幼児は、カロリーの59%がUPF(ultra-processed food)から摂取していることが判明した。

英国の幼児は、カロリーのほぼ半分を超加工食品から摂取しており、7歳までに59%に上昇することが、この種の研究では最大規模の調査で明らかになった。

シリアル、プロテインバー、発泡性飲料、調理済み食品、ファーストフードなど、UPFの消費量が世界的に急増している中、このような幼少期の食事摂取に関する初の包括的な見直しが行われ、調査結果を政府から報告した。

ウルトラ加工食品とは

天然の食材を大幅に変え、様々な添加物を加えて作られた食品のことです。手軽に食べられる反面、栄養バランスが偏っていたり、健康への影響が懸念されている食品も少なくありません。

幼児が口にする可能性のあるウルトラ加工食品の例
  • お菓子: クッキー、チョコレート、キャンディー、グミ、ポテトチップスなど
  • 飲料: 炭酸飲料、果汁飲料、スポーツドリンク、乳飲料(添加物が多いもの)
  • 加工食品: フランクフルト、ハム、ソーセージ、冷凍食品、インスタントラーメン、レトルトカレーなど
  • パン: 食パン(添加物が多いもの)、菓子パン、ドーナツなど
なぜウルトラ加工食品が幼児の健康に影響を与える可能性があるのか?
  • 栄養バランスの偏り: ビタミンやミネラルが不足し、糖分や塩分過多になる可能性があります。
  • 添加物の影響: 着色料、香料、保存料などの添加物が、アレルギーや発育への影響を与える可能性が指摘されています。
  • 食習慣の乱れ: 甘いものや脂っこいものに慣れやすく、手作り食への興味が薄れてしまう可能性があります。
  • 肥満のリスク: 高カロリーで栄養価が低い食品を多く摂取することで、肥満のリスクが高まる可能性があります。

ロンドンのUCLの研究者は、消費された食品を評価するためにジェミニ双生児コホート研究とノヴァ分類からのデータを使用した。UPFは、一般的に工業的に生産され、乳化剤、着色料や甘味料など、家庭料理では使用されないか、非常にまれな成分が含まれていた、と彼らは言った。

英国の幼児は、カロリーの47%をUPFから摂取しており、7歳までに59%に増加するという。この研究では、2007年と2008年に英国で生まれた2,591人の子供のデータを調べた。

両親が食事を記録した時、生後21ヶ月だった幼児が最もよく摂取していたUPFは、フレーバーヨーグルトと全粒粉の朝食用シリアルで、一般的に健康に良いとされる製品であった。7歳になると、最も一般的なUPFは甘いシリアルとプリンであった。

この調査にはいくつかの限界があり、そのひとつは、白人民族で社会経済的地位の高い人々が、英国の人口に比べてサンプルに多く含まれていたことである。また、この研究は17年前に生まれた子供のデータに依存している。

しかし、研究の主執筆者であるUCLのClare Llewellyn教授は、大規模で代表的なサンプルで、この幼少期の食事摂取量を詳細に測定し、同じ子供で繰り返し測定した現代のデータセットは他にないと述べた。

「2008-9年や2014年に比べてUPFの摂取量が減少している可能性は極めて低い。つまり、これらはUPF消費量の保守的な推定値である可能性が高い。

幼少期の食事パターンは重要であり、幼少期から成人期まで続く習慣を作るのに役立ちます。

これは、より多くの超加工食品を食べた21ヶ月児はまた、7歳の時点で超加工食品の高い消費者である可能性が高いという我々の調査結果に反映された。

UCLの研究チームは、「製品への警告ラベルの追加、包括的な学校給食政策、新鮮で加工度の低い食品への補助金など、UPFの割合が低い方向に子供の食生活のバランスを是正する」ための政策を求めた。

主執筆者であるUCLのラナ・コンウェイ博士はこう語った「現在の食環境において、子供たちに健康的な食事を与えることは容易ではありません。加工度の高い食品は、新鮮な果物や野菜など、親が子供に与えたいと思う食品よりも安いことが多いのです。また、ヘルシーな食品であることを示すラベルが貼られているにもかかわらず、子ども向けに販売されている超加工食品には、砂糖や塩分が多く含まれていることが多いのです。これでは、親が健康的な選択をするのは難しくなる。」

日本でも同じ傾向ではないでしょうか。現在は共働き夫婦がほとんどですし、食事の用意に沢山の時間を費やするのは簡単ではないです。それにオーガニックにかかわらず、自然の食品は経済的にも限界があり、安価で幼児好む味に加工してある食品を利用するのはしかたないことだと考えます。それによってどのような影響があるのかわかりませんが、今後もその傾向が続くでしょう。

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