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英国の運転免許証試験制度を悪用して、儲ける転売屋がイギリスで問題になっている。

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英国では、日本の運転免許取得制度と違って運転免許教習所という制度がありません。基本仮免許申請を行った後、インストラクター同乗でいきなり路上教習となります。路上教習は日本と似たような「L」プレート(Learner(学習者))を意味する「L」の文字を白地に赤字で書いたプレートを、車のフロントガラスとリアウィンドウの左下角に表示または「Instructor」と記載されているものをリアウィンドウの右下角に表示することが義務付けられています。

そして、合格技能が身についたら、予約して学科試験と実技試験を実施するのですが、その制度悪用して、関連企業があらかじめ予約枠を抑えてしまい。転売サイトを通じて高額な運転免許試験の予約を販売するずるがしこい人がいると政府は認識しています。自動車業界団体によると、予約枠を買い占めて販売するブローカーを利用すると、予約残を解消しようとする学習者が最高195ポンド(約4万円)を支払う可能性があるという。

自動車業界団体は、規制のないウェブサイトを通じてテストを予約し、時間の都合の良い時間を取得するために仕方なく予約する人が後を絶たなくて、これを利用しないでと初心者ドライバーに新たな警告を発した。

イングランド、スコットランド、ウェールズ全域で、テストの平均待ち時間は約4カ月半であり、多くの学習者が、テスト枠を予約し、テストを数百ポンドで転売するブローカーに目を向けている。

自動車業界団体によると、最高195ポンドでテストを転売しているサイトもあるという。ロンドンに住むある教習生は、2023年5月の試験に教官の車の使用料込みで500ポンド弱を支払い、1回目の試験に不合格だったため2回目の試験に約400ポンドを支払ったという。

運転者・車両基準庁(DVSA)の公式ウェブサイトから予約した実技試験の受験料は、平日が62ポンド、夜間、週末、銀行休業日が75ポンドだ。

第三者ブローカーは、ボットと呼ばれる自動化ソフトウェアを使用して、DVSAのウェブサイトで空き枠ができた瞬間に、人間よりも早く予約することで、人気の予約時間を利用し、「システムをごまかしている」と、自動車業界団体の政策責任者は述べた。

通常、毎年170万件以上の運転免許の実技試験が実施されているが、需要の増加、労働争議、コロナウィルスパンデミックの影響により、待ち時間が大幅に増加している。

コロナウィルスパンデミックの影響の閉鎖期間中、推定50万人の学習者が運転コースに支障をきたしたり、レッスンを一時中断したりしたため、テストの待ち時間に大きな影響を及ぼしている。

DVSAは「システムの悪用」を取り締まるための措置を講じているが、多くの枠は依然として第三者を通じてオンラインで購入することができる。2023年1月以降、運転免許試験を管轄するDVSAは、予約サービスを悪用したとして283件の警告と746件の利用停止処分を下し、689の事業者を閉鎖した。

RACによると、試験は暗号化されたWhatsAppのチャットを通じて販売されており、販売者はしばしば消えるメッセージ機能を使用するため、会話は削除され追跡不可能だという。

ウィリアムズ氏は、「人間よりも早く試験を予約できるソフトウェアを使った 「ブローカー 」が、学習者が試験枠を予約するのを難しくしているのはひどいことだ。」

「ボットが試験を予約し、それを何回も試験に落ちて自暴自棄になった試験者にとんでもない金額で売りつけるのを防ぐために、明確な対策を講じる必要がある。これでは、本物の試験枠が無駄になり、試験を受ける準備ができている学習者が試験を受けられず、有資格ドライバーになるチャンスを何カ月も待たなければならなくなる。準備が整う前に試験枠を予約してしまう学習者がいても不思議ではない。」

日本のみならず世界でもシステムを悪用して、儲けようとする人は後を絶たないですね。ずるがしこい奴には、法律が邪魔をして早急にシステム変更ができないことにならないよう、法律改正の議論が必要ですね。転売屋対策は企業はもちろんのこと、政府が法律で対策する必要があると考えています。

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