反社会的組織（ギャング）は、アマゾン・プライム・スタイルで麻薬や武器、さらにはトマトケチャップなどの調味料を刑務所の独房の窓に配達するために、高度な技術を持つドローンパイロットをヘッドハンティングしている。
警察によれば、組織犯罪グループは、一度に数キログラムの密輸品を運ぶこともある、非常に有利な任務を遂行する専門的な航空機操縦士を募集しているという。
グレーター・マンチェスター警察（GMP）のアンディ・バックソープ警部補は、犯罪組織とその仲間が獄中で展開する密輸方法に当局が追いつくのは「絶え間ない戦い」だと語った。
「ドローンの技術はどんどん発展し、性能も上がりペイロードも大きくなっています。ドローンは今や、独房の窓までまっすぐ飛ぶことができます」と彼は言った。
GMPは水曜日、刑務所内に麻薬、電話、武器を密輸しようとする組織犯罪グループの取り締まりを地域全体で強化した。
サルフォードにあるカテゴリーBの私立刑務所、フォレスト・バンクHMPの外でバックソープ氏は、非犯罪世界からパイロットをリクルートしているギャングたちによる、より大きく優れたドローンの使用が「本当に増えている」と語った。
組織犯罪組織はドローンを使って、自分たちの地域だけでなく刑務所にも麻薬を持ち込んでいるという。「全国にネットワークがあります。彼らはグレーター・マンチェスターの刑務所だけでなく、国内の他の刑務所にもつながっているのです」。
北西部地域組織犯罪捜査班のクリス・マクレラン警部は言う。「私たちが捜査しているのは、ドローンを飛ばすスキルを持つ人を特定し、そのために報酬を支払う組織犯罪グループです。ドローンを飛ばして逮捕された人たちのなかには、必ずしも犯罪者ばかりではありません。ドローンを飛ばすにはそれなりのスキルが必要です。ドローンを操縦するにはそれなりのスキルが必要で、そのスキルに長けていることを示せば、需要があるのです」。
マクレランによれば、警察は最近、携帯電話、麻薬、タバコが入った 「巨大な 」7kgのペイロードを積んだドローンを回収したという。
麻薬は通常、刑務所で流通価格の3倍から5倍の値がつくため、密輸は儲かるビジネスなのだ。ある警官は、50ポンドの大麻袋が刑務所では「数百ポンド」で売れると言い、こう付け加えた。「そのために、人々はいつも切り刻まれている」。
マクレランによれば、トマトケチャップや調味料など、もっと無害なものも見つかったという。
水曜日に行われた警察のブリーフィングでは、HMPフォレストバンクでは過去1年間に「相当数」の密輸犯罪があり、それが職員への攻撃を煽っているとのことであった。
この5ヶ月間に、警察は暴力や公序良俗違反を含む350件以上の犯罪を記録した。刑務所に物品を密輸する「運搬罪」は、過去1年間に60件以上記録されているとのことである。
ドローンは刑務所に禁止品を持ち込むのに好んで使われると考えられているが、警官によれば、友人や親戚、子供までもが社会的な面会で禁制品を手渡すことが知られているという。
面会者は詳細なセキュリティーチェックを受けるが、その人数は相当なもので、HMPフォレストバンクの3回の面会だけでも1日600人にのぼるという。
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