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1.AI小説『日中戦争開戦』第1章

AI

第1章 周平金の失墜と関羽瑠の影

 中国大陸の冬は乾いていた。北京の上空は雲がほとんどなく、風の冷たさが際立つ。人民大会堂の重厚な正面玄関では、何十人もの武装警官が警戒の眼差しを向け、黒塗りの公用車が入れ替わり立ち替わり出入りしていた。そこに住む者でなければ感じ取ることのできない、微かな緊張感が広い空気を伝って国の中枢を覆っていた。
 この国の名を世界に轟かせるまで発展させたのは、経済政策を前面に打ち出した歴代指導者たちの功績である。しかし、急激な成長には歪みも伴う。その歪みが目に見えて表出するときは、往々にして支配者の威光が陰りを帯びるときと重なることが多い。
 そしていま、中国の最高指導者とされる男──**周平金(しゅう・へいきん)**には、その陰りが容赦なく襲いかかっていた。長年の無理な金融政策と、内部に巣食う汚職まみれの構造。それを見て見ぬ振りで先延ばしにしてきたツケが、一気に周を追い詰めようとしているのである。

政治の停滞、経済の減速

 周平金が最高指導者の座についた当初、中国は世界第二位の経済大国としての地位を不動のものにし、その一党独裁体制を強固にするかに思われていた。しかし、米国との貿易摩擦が顕在化し、国内市場での不動産バブルが弾け、世界経済の減速が加速すると、中国国内の景気も大きく下降線を描き始める。
 あれほど潤沢に見えた資金は、軍拡と巨大インフラ建設プロジェクト、海外への投資といった形で浪費され、金融機関は不良債権をどんどん積み増していった。国営企業の不透明な会計と、地方政府の汚職は恒常化し、一般庶民の生活は顕著に悪化する一方であった。
 周平金個人も、いくつもの疑惑を抱えながら権力を維持せねばならなかった。贈収賄や職権濫用といった追及は、中国共産党の内部からも徐々に噴出していた。党内のタカ派は「国益を守れない指導者は退場すべし」と糾弾を強め、リベラル派も「強権支配しか能がない」と批判の声を上げ始めていた。

党内抗争と周平金の焦燥

 ある冬の日、周平金は北京の最高指導者官邸である中南海の奥深くにある自室に座っていた。机の上には整理しきれない書類の山があり、それらは汚職調査から外交問題まで多岐にわたる内容で埋め尽くされている。周は、これら山積みになった問題への回答策をひねり出さねばならなかったが、そこに書かれた事実を認めるたびに、自分がいかに追い詰められているかを痛感した。
 部屋の照明は薄暗く、豪奢な調度品はかえって室内の静寂を際立たせている。周は深く息を吐き、次の瞬間、小さな封書を机から取り出した。その中には、党内のある高官から伝えられた警告文が収められていた。
 「明日にも正式な逮捕令状が出る可能性が高い」
 簡潔ながら衝撃的な文面だった。周平金ほどの地位にある人物が、これほどまであっさりと逮捕されることは通常考えにくい。党内での汚職追及キャンペーンは、ときに政敵排除の道具として利用される面があるとはいえ、現在の周が置かれた状況はあまりに切迫していた。ある種の“生け贄”として捧げられるのも時間の問題だ──そう察するのは容易だった。
 周は何度も書面を読んではため息をつく。もはや党内で誰が味方なのかも判然としない。かつては一枚岩だった共産党指導部も、後継者争いが激化するにつれて分裂の度合いを強めている。周には、この難局を乗り切るための秘策がなかった。もし強硬に粛清などを行えば、それこそ軍部との対立を決定的にし、党内闘争を一気に引き起こしてしまう。かといって、外交や経済の混乱を収束させるカードも見当たらない。

自殺未遂

 深夜、周平金は官邸に貼り付いた警備兵の目を盗むように、書斎の奥にある小部屋へと入っていった。その部屋には常日頃から絶対に人を入れないよう命じており、愛人ですら踏み入れたことのない私室だった。部屋の中には旧式の金庫があり、貴重品や秘密文書を保管しているのだが、この夜、周が手に取ったのは小さな瓶。中には白い錠剤がぎっしりと詰まっていた。
 「ここまでか……」
 誰にも聞かれないように、周は絞り出すような声で呟く。汚職疑惑から逮捕、財産没収、名誉の失墜。それだけならまだしも、場合によっては公開裁判すら行われるかもしれない。自分の一家までが逃れられない連座制の恐怖に晒されることを思えば、先に自決する方がまだましだと感じた。
 彼は自分の人生を振り返る。生まれは貧しい農村。必死の努力で党幹部に取り立てられ、中央委員を経て最高指導者となった。しかし、経済指標の伸び悩みや国際的な批判、そして党内の抗争によって、今や自分が“生け贄”にされようとしている現実を受け止めたとき、生来のプライドが耐えられなくなっていた。
 そのプライドゆえか、周はもう二度と表舞台で恥をさらしたくなかった。世に蔓延する不正を正すことに失敗し、自らもその不正に巻き込まれた醜い指導者として歴史に名を刻まれるくらいなら、潔く死を選ぶ。その考えに至るまでそう時間はかからなかった。
 周は錠剤の瓶の蓋を開けて、震える手で複数の錠剤をつまむ。だが、口に放り込もうとした瞬間、その小部屋に一瞬の閃光が走った。
 「総書記! やめてください!」
 突如開かれた扉から現れたのは軍服姿の男だった。高位の人民解放軍将軍であり、陸海空を統括する立場の一人、その名を**関羽瑠(かん・わる)**という。まだ50代前半と若いが、軍内部で圧倒的な影響力を持つとされるタカ派の将軍である。

関羽瑠の登場

 関は、目にも留まらぬ速さで周の手首を捻るように掴み、錠剤を床に落とさせた。ジャラジャラと乾いた音を立てて散らばる白い錠剤。周はよろめき、床に膝をつく。
 「ど、どうしてここに……」
 周は混乱に陥る。自室、しかも極秘の小部屋に、どのような手段を使って関が入り込んだのか皆目見当がつかない。セキュリティを厳重にしていたはずなのに、まるで幽霊のように出現したその姿に、恐怖すら覚えた。
 「総書記が思い悩んでいるという噂を聞きましてな……。もしやと思って急いで来たのです」
 関は古風な軍帽を片手で押さえながら、低く落ち着いた声で答える。彼は国内外における軍事作戦を幅広く仕切り、軍部から絶大な信頼を得ている存在だった。その実績とカリスマ性から、党内のタカ派勢力が次の最高指導者として関を推す動きもあると囁かれている。しかし、なぜ彼が今この場で周を止めたのか、周には理解できない。
 「私はあなたに死なれては困るのです。総書記が死んでしまえば、混乱がさらに広がるだけ。私が求めるのはむしろ──」
 関は言葉を区切り、目を細めた。
 「あなたに生きてもらうこと。私がこれから主導する軍事行動の“大義名分”を担ってもらうのに、まだ役目がありますから」

軍事政権への序章

 関羽瑠は、かねてより中国共産党の内部で軍の発言力を強化すべきだと主張し、尖閣諸島や南シナ海などの領土問題でも強硬路線を唱えてきた。彼は軍人でありながら、政治面でも狡猾さを兼ね備えた人物だった。一般には目立たないが、党内で徐々に影響力を拡大し、周平金すら掌の上で転がすほどの権力を持つに至っている。
 「私を逮捕から救うというのか……? いや、それとも私を人形にする気なのか?」
 周は床に散らばる錠剤を一瞥してから、まだ自分の手首を掴んだままの関を見上げる。関は手首を離し、まるで子どもを諭すような落ち着いた声で答えた。
 「誤解なさらないでください。私は総書記が自殺を図るような事態に追い込まれたこと自体を憂慮しています。ですが、党内でのあなたの立場は厳しい。それを覆すためには、国内の反発を一気に封じ込めるほどの“大勝利”が必要なのです」
 「大勝利……まさか、戦争でも起こせと?」
 周は皮肉げに唇をゆがめる。しかし、その可能性こそが今の中国を支配する巨大な影であるのは事実だった。経済が立ち行かなくなれば、対外的な紛争を引き起こして国内の不満をそらすのは歴史上何度も繰り返されてきた手段だ。それを理解しているからこそ、周は恐怖と同時に妙な安堵感を覚えた。
 「戦争とまでいかずとも、軍事的な圧力を高め、領土問題を解決するための行動を取ることで、国民の支持を一気に取り戻す。少なくとも、党内での反対派は“愛国”という錦の御旗を前に声を上げにくくなるでしょう」
 関の口調は静かだったが、その奥には熱狂的とも言えるタカ派思想が見え隠れしていた。彼が一貫して主張してきた「領土の回復」は、南シナ海の諸島のみならず、香港、マカオ、そして最終的には台湾を武力で支配下に置くという過激なものである。

関羽瑠の思惑

 「あなたは私を単なる傀儡にするつもりだろう。だが私は、そう簡単に操られる気はないぞ」
 周は冷たい声で反抗の意思を示そうとしたが、関は余裕の笑みを浮かべるだけだった。
 「総書記、あなたには選択肢がない。私たち軍部があなたの逮捕を阻止したことを忘れないでいただきたい。党内の誰が令状を用意していたか、私にはすべて把握している。もし私が行動を起こさなければ、明日にでも政治警察があなたを連行していたでしょう」
 その言葉に、周は一瞬目をそらす。事実、今夜が命運を分ける瀬戸際だったのだ。関が動かなければ、自分は逮捕か自殺かの二択しか残されていなかった。
 「周総書記、この国の行く末は、あなたと私の手に委ねられていますよ。国民の不満が高まる中、我々が打つべき手はひとつ。外へ向かうのです。南シナ海での緊張を先鋭化し、実効支配を確実なものにする。次いで香港、マカオを完全掌握し、さらに台湾への軍事行動も視野に入れる。その中であなたは正統指導者として英雄的な演出を施される。汚職疑惑など些末な問題としてかき消されるでしょう」
 関羽瑠の瞳は、まるで闇の中で光を放つ猛禽のようだった。彼が求めるのは中国大陸のさらなる版図拡大と、それに伴う軍部の独裁体制への移行である。そのためには、最高指導者の座にある周平金を一時的に利用するのがもっとも合理的だった。

周平金の決断

 周は立ち上がり、散らばった錠剤を黙って踏みつける。
 「私に拒否権はないようだな……」
 その言葉の裏には諦観と、かすかな決意の入り混じった複雑な感情が見え隠れする。
 「総書記、あなたにはあなたの役割があるのです。人民にとって、そしてわが国の栄光のために」
 関は低くそう告げると、手を差し伸べた。周はしばしの逡巡の後、その手を取った。自殺を図った指導者が、数分後には軍部のタカ派将軍と協力して侵略政策へと乗り出す決意を固めている──この皮肉を、周は心中で嘲笑しながらも避けられない運命として受け入れざるを得なかった。

党内の動揺

 翌朝。周平金のもとには、逮捕令状を準備していたとされる党幹部たちからの「今後の動向を改めて説明していただきたい」という打診が届いていた。これまでなら逃げ口上でやり過ごそうとしていた周だったが、今回は違う。
 「なにがなんでも、領土問題を解決する。これまで一度たりとも我々の固有の領土を放棄するとは表明していないが、さらに軍の全面協力を得て、断固たる姿勢で臨む」
 周は表情を引き締め、公の場で堂々とタカ派的な発言を行った。それが大々的に報じられるや否や、党内はざわめき、国際社会も動揺した。
 「総書記は少し前まで政治的危機を懸念し、慎重な態度を示していたはずだが……何があった?」
 関係筋は首をかしげる。しかし、人民解放軍の高位将校たちは、すでに関羽瑠の名のもとに動員態勢に入っていることを知っている。誰もが、この動きがどこへ向かうのかを計りかねると同時に、一斉に動いている軍隊の規模と速さに恐怖を覚えていた。

失意からの野望

 一方の周平金は、一度は自殺を図った人間とは思えぬほど精力的に仕事をこなしていた。いや、その内実は半ば強制的に軍部のシナリオに従わされているという方が正しかった。
 「私はもう後がない……。ならば、どうせやるならば徹底的にやるしかない」
 周の口癖になりつつあるこの言葉は、本音であると同時に自己暗示でもあった。汚職疑惑から逃れるには、軍部とタッグを組むしかない。タカ派の将軍たちを支持し、領土問題で強硬策をとるのはリスクが大きい。しかし、いま逮捕されればそれこそ人生が終わってしまう。まさに後がない──周はそう自分に言い聞かせながら、“自分を救ってくれた”関羽瑠にすべてを賭けようとしていた。
 「総書記、軍事予算をさらに上積みする予定ですが、財源の確保はどうなさいますか?」
 財務当局の役人が恐る恐る問いかけるが、周は「なんでも構わん。政府系ファンドを活用し、必要なら国債も乱発せよ」と命じる。かつて慎重姿勢を保ち、金融市場への影響を意識していた周とはまるで別人のような豪胆さだった。国家を借金漬けにしてでも軍を動かし、国民の不満を外敵への憎悪に向ける──これが、いまや周が望む唯一の“生き残りの道”なのである。
 ただ、こうした乱暴な政策転換が国内外に波紋を広げるのは時間の問題だった。インターネット上でも匿名の批判や懐疑的な書き込みが増え始め、党の検閲システムがそれを削除しても追いつかない。地方の若者は「どうせ僕らの暮らしはよくならない」と嘆き、都市部の富裕層は海外への資産移転を加速させているという。
 それでも周は立ち止まらない。いや、立ち止まれないのだ。関羽瑠が背後から督促するようにこう告げる。
 「総書記、まずは南シナ海の領土実効支配を確認し、諸島の軍事基地化をさらに進めましょう。すでに我々が構築した人工島には長距離レーダーとミサイル施設が配備されつつあります。まずそこを前線基地として、香港・マカオの統制強化、台湾への圧力強化も同時進行で行うのです」
 周は、地図上にいくつもマークが記された軍事計画の資料を見つめながら唇を噛む。
 「これで国民の支持が戻ると思うか……?」
 その問いに、関は冷笑を浮かべる。
 「民衆とは常に強い指導者を求めるものです。経済が行き詰まり雇用が減る中、敵を外部に作り上げ、国威を発揚することは古今東西変わらぬ政治の妙手でしょう。問題は、これが成功するかどうか……ですな」

背後の不安

 しかし、この大規模な軍事・政治シナリオを実行するには、国内の反対勢力や海外の監視をどうかいくぐるかが重要だ。大々的に動けば、米国や日本、あるいはヨーロッパの国々から強い制裁や軍事的牽制が飛んでくる可能性が高い。そこをどう回避するかが、関羽瑠や周平金の懸念材料だった。
 関羽瑠には確信があった。新設されたサイバー諜報部隊が、まず敵対国の政府サーバーをサイバー攻撃で混乱させる計画を進めている。名目上は政府とは無関係を装って外部のハッカーチームに依頼する形をとり、その本拠地を香港に置くことで、いざとなれば「香港の独立系ハッカーが暴走しただけ」と責任を回避する狙いがある。
 「彼らのコードネームは『センター』と呼ばれる連中だとか。張飛という諜報部の男が仕切っているらしい」
 関は周にそう耳打ちしていた。
 「センター……? 彼らはどの程度の能力を持っている?」
 周が確認すると、関は胸を張って言い切る。
 「米国の民間企業や日本の省庁サーバーに日常的に侵入して情報を盗み取るほどの腕利きだそうです。目下、政府外郭団体のサーバーを狙ったDDoS攻撃を準備中とのこと。標的国が混乱に陥れば、その隙に我々は軍事行動を開始できる。しかも、これは中国政府の関与を否定できる形で行うわけです」
 「……そうか」
 周は何とも言えない感情を抱きながら相槌を打った。自分の人生を賭けるという言葉を吐いた手前、もう後戻りはできない。たとえ国際的な批判を浴びても、この道を突き進むしかない。関の示す軍事計画に一縷の望みをかけるしかないのだ。
 「総書記、党内にもまだあなたを支持する人間はいます。彼らも、『強い指導者』こそがこの混乱を救うと信じている。ですから、ご安心を」
 そう言いながら関は鋭い眼光を放つ。それは、あたかも「私を裏切れば即座に引きずり下ろす」という無言の圧力でもあった。
 周平金はその視線を受け止めながら、まるで生きた心地がしないまま、ただ無理に微笑むしかなかった。そして心の中で思う。
 (すべてを失うか、それとも関の軍事行動で一発逆転を狙うか……。私は、いや、この中国は、どこへ向かってしまうのだ?)

運命を握る関羽瑠

 かくして、国内外の行方を大きく左右する陰謀が動き始めた。周平金の自殺は未然に防がれ、その代わりに関羽瑠が推し進める軍事行動へと舵を切ることを選んだ。
 周は自室でひとり、鏡の前に立つ。老いた自身の顔が映し出される。先ほどの自殺未遂の記憶がまだ鮮明に残る中、瞳は虚ろだ。
 「私の思い描いた中国の未来はこんな形ではなかった……」
 声に出して呟くと、そのまま苦く笑う。もはや大義も理想もない。あるのは逮捕と処刑を逃れるための戦争計画のみ。しかし、その戦争計画を成功させれば、本当に中国は再び浮上できるのか──。
 周がまだ知らないのは、この関羽瑠が抱く壮大な野望である。タカ派の軍人とは言え、彼の狙いは単なる出世や権力拡大だけにとどまらない。軍の大規模作戦に伴う利権をどのようにさばき、国際社会をどう動かすか。その先に控えているのは、周平金すら想像できない程の巨大な“破局”と、それと背中合わせの“栄光”だ。
 いま、中国はかつてない危険な歴史の分岐点に立っていた。最高指導者がタカ派将軍に事実上制圧され、自殺の代わりに“侵略による逆転”を選んだ。その裏で軍事独裁の暗い影が膨れ上がっていく。

危機の始まり

 こうして、中国は周平金と関羽瑠の思惑によって、領土拡大を最優先とする危険な賭けに乗り出そうとしている。南シナ海、香港、マカオ、そして台湾へ──彼らの軍事的野心は止まるところを知らない。
 「まずはサイバー攻撃から始めさせる。それで混乱を起こし、相手国の注意を逸らす。その隙に領海侵犯や実効支配をじわじわと進め、既成事実化を図る。やがては一気に台湾攻略へとつなげる……」
 関羽瑠が描く軍略は綿密に計算され、党や軍の一部がこれを強く後押ししている。しかし、彼らの計画を阻もうとする勢力が世界中に存在するのは言うまでもない。
 後にこの動きは「日中戦争への引き金」となり、中国のみならず、日本、台湾、さらには米国を巻き込む大混乱へと発展していく。その一方で、日本のとある諜報機関「JSIA」も、この危機を敏感に察知し始めるのであった。

第2章 動き出す“センター”

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