Insta360 ONE X 撮影レビュー報告【速報版】5.7K 無編集ビデオでの確認。手振れ補正がすごい使えるカメラだった。

カメラ

前回のブログで「Insta360 ONE X」を購入し開封の儀をお届けしておりますが、今回は試し撮りをしてきましたので、映像レビューの報告をいたします。

下記URLにフルサイズ(6080×3040)写真を保存して公開しています。9MB~10MBの写真容量なので通信環境によっては読込に時間がかかります。また、ブラウザによっては表示しない場合がありますのでご了承願います。

360°写真サンプル
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まず最初に結論から申しますと、通常のビデオカメラと比べ撮影できる範囲が広いので使えるカメラだなーと言う印象です。被写体にレンズを向ける必要が無く、持っているだけ・置いているだけで全てを撮影でき、後で編集すれば好みの構図になる。

また、手振れ補正が今までのカメラとは次元が違うぐらいしっかり補正しているのが好印象です。

今回試し撮りして感じた点を報告していきたいと思います。

画質

画質に関しては「開封の儀」ブログでも記載した通り、通常の4Kアクションカムほどの期待はしていません。

5.7Kですがレンズ(CMOS)が2個ありますから1個当たりの解像度は2.85Kです。4Kアクションカムに比べて劣ります。感覚的にHD程度かなと言う印象です。カメラの性能を示す解像度ですが、解像度が高くてもCMOSの性能やカメラのエンジン性能により同じ解像度でも映像の綺麗さは全然違いますから、数値だけで比べることは出来ないですよね。

そんなんで、映像は期待をしていなかったのですが、かなり好印象です。この映像なら問題無いでしょう。

オフィシャルのPC用ソフト「Insta360 Studio for ONE X(Beta)」で2つのレンズで撮影された動画を1つに結合してMP4に出力する訳ですが、オリジナルで出力すると5.7Kで保存されます。

スマホ用アプリもあるのですが、スマホで出力すると4Kになっていまうのフルスペック動画を楽しむには、今のところこの方法しかないです。

このInsta360 Studio for ONE X(Beta)でMP4に出力された5.7K動画を、オフィシャル推奨プレーヤー「VLC media player」で再生するとめちゃくちゃ綺麗です。

草木も詳細に描写され、ビルの輪郭等カクカク感もなく滑らかな映像で4Kビデオを見ている様に綺麗でした。

しかし、youtubeにアップした映像を見てみると、草木の詳細はつぶれてべったとした色合いになり、ビルの輪郭もカクカクした映像になっています。

画像処理やコーデックはどの様になってるか分かりませんが、youtubeにアップロードすると変換されて解像度はかなり落ちる感じになります。

ファイル容量が大きい動画なので個人間でのやり取りは不可能です。動画は自分で楽しむだけではなく、友達同士でもSNSや動画サイト等のWEB経由で配信することになりますから、折角の綺麗な動画を配信できないのは残念です。

繰り返しますがInsta360 ONE Xの映像は個人的にはかなり綺麗だと思います。チップセットもいいのを積んでるのではないでしょうか!今回はオートで撮影しているので今後色んなモードで撮影場所に合った色合いを見つけていきたいと思います。

下記動画はジャイロキャリブレーションに失敗したみたいで、ちょっと斜め向いてます。垂直にした状態で、ジャイロキャリブレーションを行った今は真っすぐに治りました。

音質

youtubeにアップした動画を確認していただきたいのですが、上記にリンクしているyoutube動画の撮影条件は、加工したカメラホルダーを帽子頂部にセットし歩行しています。場所は車の往来も少なく、比較的雑音が少ない場所でした。帽子のつば部分が障害物となっているので、どうかなと思ったのですが、そんな大きな声を出さなくても綺麗に録音できていたと感じます。

このカメラの使用方法は、自撮り棒に取り付け、顔より40~50cm位の高さで撮影する場合が多いのではないでしょうか。

そういった想定のもとマイクの感度も良くなっているのではと考えます。

アクションカムでこの集音力なら不満はないです。

手振れ補正

これが素晴らしかった。購入する前からyoutubeにアップされた映像を確認していたので、ある程度想像がつきましたが面白いくらい補正をかけている。

例えば最初に自撮り棒にカメラを取付け試撮りしたんですが、取付けが緩くカメラが90°パタンとお辞儀をしてしましました。

出来上がった映像を確認すると、そんな状況でも今まで映していた被写体をセンターにして再生していました。これはびっくりしました。

階段の踊り場で折り返すと、今までと逆の方向が正面として記録されるので、モニターで動画の向きを変えなければ、進行方向とは逆向きが映し出されているんですよね。(youtubeで確認して下さい。)

その後いろいろ試してみたのですが、やはり撮影開始したジャイロ位置を記憶しているのでは??カメラを左右に振っても前後に向けても再生された動画は正面の位置が変わりませんでした。

普通のカメラなら90°お辞儀すると地面を撮影することになるのですが、360°撮影しているので被写体を常に追いかける記録をするのでしょうか。飛び跳ねてもほとんどブレを実感することはなかったです。これはアクションカムとして使い勝手が良いと感じました。

手振れ補正がこのカメラの最大の売りではないでしょうか。4Kアクションカムほど映像は綺麗ではないですが、撮影シーンによってはかなり利用価値が高いのでは。

編集して16:9の平面動画にできますから、今後有効に利用したいと思います。

バッテリーもち

今回の試撮りでは全部で1時間位の撮影をしております。実際に記録に残っている動画はTotal30分程度でしたが、タイムラプス撮影も入っていますし、写真撮影も行ったので電源ONの時間は1時間以上でしたが、消費量半分くらいの表示(正確には分かりません)でした。バッテリーが新しいうちは連続1時間くらいの撮影は出来るのではないかと想像します。

国内ではバッテリーチャージャーと予備バッテリーの発売は11月下旬としかアナウンスされてませんので、それまでは1個で我慢です。

今後使用していくうちで、実際の撮影時間など報告していきたいと思います。

撮影保存容量

5.7K 30FPS で撮影した場合1分あたり740MBの容量で保存されます。

今回の撮影では連続撮影は最大9分しかしていませんが、3.4GBファイルが2個保存され、Insta360 Studio for ONE X(Beta)でMP4に出力されると6.8GBでしたので、オフィシャルソフトはただ単に結合するだけですね。

単純計算で64GBのmicroSDカードの場合86分、128GBとの場合172分撮影可能となります。

アクションカムの4K 30FPSで保存した場合1分あたりの容量は540MBになるので1K換算ではどちらのカメラも130MB/1分くらいと計算できます。この辺はデジタル機器なので理論上同じになっちゃいますね。

アマゾンで販売されている、ノーブランドの価格が安いSDは、書き込み速度が遅く、撮影すると保存スピードが間に合わないため、使い物にならないとの口コミもありますので、安物買いの銭失いにならないよう注意しましょう。

アプリ

スマホアプリ

実は利用できていません。

当方Android機ですが、ちょっと安いスマホでしてまずOTGに対応していませんでした。のでUSBケーブルを接続しての利用は出来ませんでした。OTG対応スマホでしたら問題ないと思われます。

肝心のWI-FI利用なのですが、スマホ側でカメラから発信するWI-FI IDが認識できませんでした。ネット検索すると多数の方から不具合報告が上がっています。メーカーに問い合わせた方もおられるので、ファームウェアの更新がまたれます。

当方は他にXperia Z Ultra とXperia Z2 Tabletを持っていますが両方ともOSが古い為アプリのインストールが出来ませんでした。但し、どちらの機種も「ONE X *****」と言うWI-FI IDが出てくるんですよね。

ちょっと様子見ています。このスマホアプリが利用できないのでは話になりませんからね。PC用のソフトウェアではハイパーラプスへの編集等出来ないですからね。それに何といってもカメラのON-OFFや細かいセッティングなど利用できないとなるとこのカメラの利用価値が半減してしまします。

早く何とかしてほしいです。

PCソフトウェア

Insta360 Studio for ONE X(Beta)は今のところただ単に前後のレンズで記録したファイルを1つのファイルに結合するだけのソフトです。

今後のバージョンアップに期待します。今後はPowerDirectorで編集して4K動画としてyoutubeやSNSにアップすることになるでしょう。慣れたソフトが簡単でいいですもんね!

参考:編集時間

参考にInsta360 Studio for ONE X(Beta)でMP4に出力する時間を報告します。

これはPC能力に依存するので個人によってかなり変動すると思います、あくまでも参考で。

編集に利用したデスクトップPC

MB:ASUS H97-Pro

CPU:Intel Core i7 -4790@3.6GHz

RAM:16GB

GPU:内臓(グラフィックボードなし)

OS:Windows 10 64bit

5分の映像で30分、9分の映像で55分かかりましたので、動画1分あたり編集に6分かかる計算になりました。1時間の映像なら6時間かかっちゃいますね。。。それにPowerDirectorで編集した後4K保存で4時間かかると計算すると、あわわわわ!!!

ん~グラフィックボード必須か???あ~金かかる~~~(-_-;)

2019.4.11追記
2019.3.15にInsta360 Studio for ONE XはInsta360 Studio 2019としてバージョンアップし、2D編集可能となりましたので、チュートリアル執筆してみました。

Insta360 Studio 2019(旧 Insta360 studio for ONE X)チュートリアルその1!ステッチングでMP4ファイル出力・トリム方法まとめてみました。
Insta360 ONE Xで撮影した画像と映像は、スマホアプリまたはInsta360 Studio 2019を使用して2つのレンズで撮影されたファイルを360°写真・映像に出力(ステッチング)する必要があります。映像の場合、スマホでは4K

総評(速報版として)

5.7Kで撮影した無編集映像はとても綺麗でした。カメラ自体の性能は高いと感じています。

今回はスマホが利用できない不十分な中での検証となりましたが、次回はハイパーラプスやバレットタイム撮影等、このカメラの特徴を報告したいと思います。

 

 

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