1年前に360°カメラのInsta360 ONE X購入してから、デスクトップPCのグラフィック性能に不満が出ていたんですよ。
Insta360 ONE Xは2個ある前後のカメラで撮影し、同時の2つのファイルを保存します。そのファイルをPCに保存してから、専用ソフトで2つのファイルを貼り合わせて360°映像として視聴できるようになるのです。その2つのファイルを貼り合わせて編集が物凄くグラフィック性能が必要になってきていまして、現在の筆者のPC性能(後述)1時間映像(約64GB)に6時間程度必要なわけです。
Insta360 ONE X等の360°カメラを利用されている方なら同じ悩みをお持ちかと想像します。とにかくこれがすごくストレスなんですよね。
今までは出掛ける前又は、夜中に編集をかけてほったらかしにしておくことで、そのストレスを凌いでいたのですが、やはりこのストレスを何とかしたいと思い、グラフィックカードを購入することを決意したのです。
自作パソコンスペック
現在のPC性能を記述いたします。このパソコンを組み込んだのは5年前になり、最新のスペックでは無いですが、ゲームはしないので動画編集しない限り使用には全く不満はありませんでした。Insta360 ONE Xを購入するまでは。。。。。。
MB:ASUS H97-Pro
CPU:Intel Core i7 -4790@3.6GHz
RAM:16GB
GPU:内臓(グラフィックボードなし)
OS:Windows 10 64bit
先にも記述いたしましたが、動画1分あたりの編集に6分かかり、1時間の映像なら6時間かかっています。その後PowerDirectorで動画編集したして4K動画でMP4出力するのに4時間かかります。編集能力が上がらないので、だんだんInsta360 ONE Xの編集が邪魔くさく感じてきております。
いままで興味が無かったのでグラフィックカードに知識がありませんでしたが、高価な製品等買えませんので、最強でなくてもそこそこ効果が感じられるコストパフォーマンスに優れたNVIDIA GeForce GTX1660を選んでみました。さてさて効果はいかがなものに。。。
スペック
チップ | NVIDIA GeForce GTX1660 |
---|---|
接続 | PCI Express 3.0 x16 |
メモリ容量 | 6GB |
メモリ種類 | GDDR5 |
メモリバス幅 | 192bit |
コアクロック | [Gaming Mode]1530MHz(ベースクロック) / 1800MHz(ブーストクロック) [OC Mode]1560MHz(ベースクロック) / 1830MHz(ブーストクロック) |
メモリクロック | 8002MHz |
モニタ出力 | DVI-D×1 / HDMI2.0b×1 / DisplayPort1.4×1 |
冷却 | 空冷FAN |
補助電源の有無 | 8ピン×1 |
サイズ | 約174×121×39mm |
最大解像度 | 8K(7680 x 4320) |
現在販売中の最強機種”RTX2080Ti”等とんでもなく、”RTX2080″でも高価すぎて購入できません。(果たして金額に見合う効果があるのか分からないので)
なんとかGTX1000シリーズならお小遣いで購入できそうな金額なのですが、GTX1070、1060、1660、1650とか色々ありすぎて違いが良く分かりません。とりあえず3DMark Time Spyのグラフィックスコア表を見比べて、販売価格と性能を比較した時一番コストパフォーマンスの良さそうなASUSTEK PH-GTX1660-O6Gに決定いたしました。(個人的主観が多く入っています)
グラフィックカード取付け
取付け
このブログを訪問されている方なら、取付け手順なんて不要かと思いますが、この後の立ち上げトラブルがありましたので、あえて記載しておきます。
PCのサイドパネルを開放して、マザーボードを良く観察します。各スロットの並びはマザーボードによって違いますが、今回は1番目?(上から2段目)のPCI.EXPスロットを使用しました。久しぶりにサイドパネル開放ししたのでついでに掃除機でほこりを吸い取っておきました。
スロットの爪が「カチッ」っというまで嵌め込みます。カード固定ビスをドライバーで締め付けて取付け完了。
忘れてはならないのが、補助電源コネクタの差し込み。今回のカードは8ピンタイプなので、6ピン+2ピンコネクタを差し込みます。
さて、PC筐体を元に戻して、各ケーブルを接続して電源”ON”したのですが、、、アレれ!!!
「PLEASE POWER DOWN AND CONNECT THE PCIe POWER CABLE FOR THIS GARPHICS CARD」ん!!「電源を落として、PCIe用電源ケーブルを接続してください」だと~!え~!おかしい??なんでだろう???
焦りました。初期不良、PC電源ケーブルの不良、コネクタの不良等いろいろ考えました。仕方ないので、もう一度サイドパネルを開放して、もう1本のケーブルにシリーズで接続されている6ピン+2ピンコネクタと差し替えます。その後各部取付け状況をチェックして、再度復旧。
電源”ON”でBIOSが起動して、Windows10が起動しました。よかった!!この電源の6ピン+2ピンコネクタケーブルは電源ユニットから2本出ていましたので、最初のケーブルが不良なのか、コネクタの不良なのか、単なる差し込みが悪かったのか分かりませんが、何とか無事に起動できてホッとしました。あ~あビックリした!
このモニタはFHD(1920×1080)で使用していますが、カード取替後Windows10起動時はドライバーが無いためXGA(1024×768)表示になってしまいます。
ドライバーインストール
付属のCDでドライバーをインストール。
ドライバーも無事インストールし、再起動後に自動でFHD(1920×1080)表示に切り替わりました。
ベンチマークテスト結果
ベンチマークテストに用いたのは、DirectXを用いた3Dの性能を測るベンチマークソフトでは、デファクトスタンダードに位置づけられている、Microsoft Windows上で動作する「3Dmark」です。どれでも良かったのですが、雑誌なんかでは常に利用されており、一番比較しやすいと考えています。
有料版もありますが、筆者はもちろん無料版です。Windows 10 搭載のゲーミングPC向け、DirectX 12 ベンチマークを行う「Time Spy」でテストしてみました。
ソフトを立ち上げると、現在のスペックが表示され、グラフィックスペックはマザーボードH97-Proのオンボードグラフィックの性能が表示されました。長年このPCを使用してきて初めて知りました。クロックが350MHzであること。。。
テスト結果は??なんですか・・??ってなレベルです。意味が分かりませんこの「238」と言う数値が。。。これはグラフィックの性能があると言うのでしょうか?
テスト動作中のCGもカクカクして動画を見ている感覚ではありませんでした。スライドショーレベルです。
ASUSTEK PH-GTX1660-O6G取付け後の結果が以下の通りです。「5211」はGTX1660の平均的な数値で、CPUやメモリが一昔前の型式にしては優秀だと考えています。
テスト動作中のCGも滑らかな動作で、通常のアニメーションとして視聴出来ました。
メーカーwebページにてスコア比較してみても、全体的な集積データ内の37%程度で、6倍以上の価格差がある”RTX2080Ti”と比較しても、40%くらいのパフォーマンスが出ているので、満足の行く結果でした。
Insta360 Studio 2019 編集速度結果
さて、ゲーミング性能よりも肝心の動画編集能力はどの程度なのか、Insta360 Studio 2019を使用して、360°映像を貼り合わせ編集してみました。
手元にサンプルとしてInsta360 ONE Xで2分30秒の映像(片側映像1.1GBで張り合わせ後2.2GBとなる)を撮影しておきました。グラフィックカード取付け前の張り合わせ編集時間は”約18分”でした。
それではグラフィックカード取付け後の編集を行ってみると”約10分”で完了と微妙な結果に!!ある一定の効果はありましたが、半分も短縮にならず残念!
今まで6時間かけていた編集が3時間半程度に短縮されると考えれば結果としてはOKなんでしょうかね!
今回は映像時間の短いファイルで、カードの設定もデフォルトのままなので、今後各アプリケーションの設定を見直して、長めの映像ファイルでどの程度効果があったのか検証してみたいと思います。
結論としては、とりあえずグラフィックカードの追加で映像編集時間は短縮できるが、コストなりの効果があったのかは判断しずらい所です。以上の結果ですがInsta360 ONE Xの編集でお悩みの方に参考になれば幸いです。
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