久しぶりにノートPCを更新したのでレビューしちゃいます。
どの機種にするか色々検索してみると、Core i7よりAMD Ryzen 7の4000シリーズに興味がわき今まで使用したことのないAMDのRyzen 7が欲しくなってしまったのです。本当はワンランク上のASUS TUF Gaming A15 FA506IU(グラフィックカードがNVIDIA GeForce GTX 1660Tiで筐体がちょっと薄い)が欲しかったのですが、在庫切れであり、ちょっと待とうかなと思っていたら、アマゾンで当該機が10%ディスカウントで販売されていたので思わずぽちっちゃいまいた。
筆者はゲームは行わない(ゲーミングPC必要ねーだろ!のツッコミ無しでね)のでグラフィック性能にそれほど重点を置いていないのですが、動画編集するにはそこそこのスペックも必要なので、コストパフォーマンスを考え最良の選択だったと考えています。
スペック
プロセッサはAMD Ryzen 7 4800H。8コア16スレッドでクロックは2.9GHzから最大4.2GHz。キャッシュは8MB、TDPは45W。このPCの売りは何と言ってもRyzen 7 4800H搭載ですね。
CPUベンチマークを記載している、CPU性能比較表(NotePC)WEBサイトでは現時点(2020年7月)でRyzen 9 4800HとHSに次いで第3位で、Core i9 10980HKよりも高い数値を出しているのが凄いですね。
型番 |
FA506II-R7G1650T |
OS |
Windows 10 Home 64ビット |
CPU |
AMD Ryzen™ 7 4800H モバイルプロセッサー 動作周波数:(標準/最大) 2.9GHz/4.2GHz |
メモリ | 16GB DDR4 3200MHz |
グラフィックス機能 |
NVIDIA® GeForce® GTX 1650 Ti 4GB |
ストレージ機能 |
512GB (PCI Express 3.0 x2接続) |
ディスプレイモニタ | 15.6インチ LEDバックライト FHD (1920×1080) 144Hz ノングレア |
ネットワーク機能 | 無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth:Bluetooth® 5.0 |
インターフェース | HDMI出力×1 USB 3.1 (Type-C/Gen2) x 1 USB 3.0 x 2 USB 2.0 x 1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
オーディオ機能 | ステレオスピーカー内蔵(2W×2)、アレイマイク内蔵
サウンド規格: ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 |
サイズ | 幅359.8 mm×奥行き256 mm×高さ22.8 ~24.9 mm |
質量 | 約2.3 kg |
その他 |
付属ソフト無し、WEBカメラ92万画素、 |
価格
ASUS(エイスース)オンラインストアでは定価¥117,091-(税込み:128,800-)ですが、オンラインストアでは毎月キャンペーンを実施しており、購入日は当該機種が10%OFFで販売されていた為、¥104,364(税込み:114,800-)で、送料¥800-がかかり税込み合計:¥115,500-で購入できたのですが、ネットで口コミを調べていると、「発送が遅い」「サポートが悪い」「キャンセルしても返金が遅い」「サポートセンターは日本語がまともに通じない」等々悪評が沢山書き込まれていたので、購入を躊躇していました。
価格コムから商品を見ても、オンラインストアしかリンクされてなかったのですが、型式をネット検索するとアマゾンが最初に表示され、クリックするとなんとオンラインストアと同価格で購入できるではないですか。それも送料無しで税込み合計:¥114,800-でした。
アマゾンなら商品を発送してからクレジットカード引落ですし、もし発送が遅ければキャンセルして、返金等心配することもなく、商品の初期トラブルもアマゾン経由で交渉できるのでオンラインストアより安心できると考えています。
それにアマゾンポイント1%もついて、お得に購入することが出来ました。
また、7月5日購入時で発送は7月17日~8月16日となっていましたが、7月8日にメール着信があり発送は7月9日~11日と大幅短縮となり、アマゾンで購入して正解でした。
そして到着日は7月10日で大満足です。
外観・操作感
表面はMIL-STD 810H準拠の耐久性テストをクリアし、耐落下/耐振動性を備えている堅牢な金属ボディで質感も高いです。磁石がくっついたのでアルミでは無いですが、持ち運び時のたわみもなくがっちりしていて、さすがMIL規格対応です。但し重量もそこそこあり、ACアダプターも大きくそれだけで600gあります。
ゲーミングパソコンのキーボードは発光するタイプが主流になり、当該機種もキーボード下のバックライトが発光します。色やパターンに照度の変更が出来るので、不要ならばOFFにすればいいですから気にならないです。
さすがゲーミングパソコンだけあったキーボードのタッチ感はいいですね。連打を想定した反応で柔らかく、静かなのもとても好感が持てます。
高性能なRyzen 7 4800Hですが、心配なのは爆熱とそれに伴う爆音ですかね。確かにベンチマークテスト時は室温28℃でCPU最大温度が94℃、GPU最大温度72℃でCPU及びGPUファンも最大の5000rpmでしたので爆音です。会議中には使用できない音ですね。
バッテリー
100%充電完了より、ACアダプターを取外して計測開始。3時間半の作業でバッテリー残量は20%でした。この間いくつものソフトのインストールや旧PCからのファイル移動などほとんど作業しっぱなしでしたから結構負荷はかかっていたはずです。東京~大阪新幹線移動はなんとかクリアですかね。バッテリー駆動中は、ファンも静かだったので、CPUやGPUは低負荷で動作していたと想像しています。
ベンチマークテスト結果
ベンチマークテストに用いたのは、DirectXを用いた3Dの性能を測るベンチマークソフトでは、デファクトスタンダードに位置づけられている、Microsoft Windows上で動作する「3Dmark」です。どれでも良かったのですが、雑誌なんかでは常に利用されており、一番比較しやすいと考えています。
有料版もありますが、筆者はもちろん無料版です。Windows 10 搭載のゲーミングPC向け、DirectX 12 ベンチマークを行う「Time Spy」でテストしてみました。
参考にドスパラのゲーミングノートPCのベンチマークリンクしておきます。ドスパラのオンラインストアでは自社のベンチマーク結果を表示しており3DmarkのTime Spyを使用しています。CPUとグラフィックカードが違うので単純比較できませんが、グラフィックカードがGTX1650Tiで第10世代のCore i5の組み合わせでTime Spyスコア「3727」と記載されています。
他にMSIの「GF75 Thin」CPUはIntel Core i7-10750Hで、メモリ容量は16GB、ストレージは512GB M.2 SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 1650 Tiだなので当該PCと同じ性能として比較します。3DmarkのTime Spyスコアは「3912」と記載されていました。
さて、肝心のFA506II-R7G1650TでのTime Spyスコアは「3863」と言う結果でした。結果は予想通りで、グラフィックカードの性能に左右されますから平均値です。これにはCPU性能があまり加味されていません。ですが価格を考えるとかなりコストパフォーマンスが高い製品との感想です。
Insta360 Studio 2019 編集速度結果
さて、ゲーミング性能よりも肝心の動画編集能力はどの程度なのか、Insta360 Studio 2020を使用して、360°映像を貼り合わせ編集してみました。
参考に、筆者のデスクトップPCスペックは下記の通り、ちょっと一昔前の第4世代(Haswell) Core i7です。”Time Spy”のベンチマークは「5211」とGTX-1660の平均値です。
MB:ASUS H97-Pro
CPU:Intel Core i7 -4790@3.6GHz
RAM:16GB
GPU:GTX-1660
OS:Windows 10 64bit
サンプルとしてInsta360 ONE Xで2分30秒の映像(片側映像1.1GBで張り合わせ後2.2GBとなる)を撮影しておきました。デスクトップPCの編集時間は”約12分”でした。
それでは同じファイルをTUF Gaming A15 FA506IIで編集してみると、なんと“6分”!
このInsta360 Studio 2020はグラフィックよりCPUに負荷をかけて編集するので、Ryzen 7 4800Hがかなり優秀なのが証明されたと考えています。比較対象が古いCPUでしたので、参考にならないかもしれませんが、今までこのデスクトップPCの動作に不満が無かっただけにビックリです。現時点(2020年7月)でRyzen 7 4800Hが最強と言われるのが納得です。
ちなみに、編集中のCPU平均負荷率は95%、グラフィック負荷率は22%でした。
以上が使用たった1日での感想です。購入の参考になれば幸いです。
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