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英国では薬局が減少していて、薬局の利用推進政策「ファーマシー・ファースト」が機能しなくなっている。同じく日本の未来にも。。。

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2024年9月26日 英国最新ニュース

ヘルスウォッチ・イングランドによると、近年英国内のドラッグストア・薬局は農村部、高齢者、恵まれないコミュニティで数百単位での店舗の閉鎖が起こっていて、地域の開業医減少にドラッグストを充実しようとする政策に最も打撃を与えているそうです。

地域の商店街やショッピングセンターなどに立地している薬局が憂慮すべき速度で閉店しており、何百万人もの人々のケアに開業医の代わりに薬局を利用しようとする動きを脅かしていると保険団体が警告した。

昨年英国では、436もの地域の薬局が閉業し、13,863もの一時休業店舗があり、患者は健康上のアドバイスや薬を得ることができなくなった。閉鎖の増加傾向は、農村部、高齢者の多い地域、恵まれない地域社会を最も苦しめているという。

閉鎖によって英国のいくつかの地域が、患者がケアにアクセスするのに苦労する「薬局砂漠」となっていることを懸念させた。

保険団体の調査結果によると2023年1月1日から12月31日までの間に436の薬局が閉鎖された。さらに、薬局は13,863回、合計46,823時間、場所によっては一度に平均18時間近くも臨時休業した。

常設・臨時閉鎖の主要因はスタッフ不足であり、政府政策の「ファーマシー・ファースト」の可能性を疑わせるものであり、人々が必要な時に必要なアドバイス、ケア、薬を手に入れられないことを意味する。

「ファーマシー・ファースト」とは、喉の痛み、耳の痛み、虫刺され、副鼻腔炎など7つの軽い病気について、薬剤師が年間数百万人の患者を治療することで、過重労働のGPの負担を減らそうという政府の試みである。薬局協会のポール・リース最高経営責任者(CEO)は、「閉店の増加により、国内の一部の地域が薬局砂漠と化す危険性があることは明らかです。」と語っている。

常設・臨時閉鎖の主要因であるスタッフ不足は、「ファーマシー・ファースト」の可能性を疑わせ、人々が必要な時に必要なアドバイス、ケア、薬を手に入れられないことを意味する。

地域薬局は初期治療の玄関口です。もし人々が薬局を利用できなくなれば、より多くの患者が8時にかかりつけの薬局に駆け込むことになり、地域開業医のシステムに負担をかけることになります。臨時休業の背景には、薬剤師を見つける難しさなど、スタッフの不足がある、とヘルスウォッチは付け加えた。

一時的な閉鎖は、「この部門の危機を深めている」。また、政府の資金不足が彼らの活動を妨げているという薬局組織からの長年の苦情を認め、このセクターが受け取る資金を「評価」するよう大臣に要請した。

保健社会福祉省は、保守党政権下で 「長年放置 」されてきた部門への資金提供を見直す予定だと述べた。

労働党政権は、薬局は長年放置されてきた、崩壊した地域医療を引き継いだと考えていた。「ファーマシー・ファースト」は、地域医療の中心を病院から地域社会へとシフトしていく中で、医療を未来にふさわしいものにするための鍵となると今でも考えている。

よって、自分で薬を処方できる薬剤師の数を増やし、地域薬局の資金調達の見直しに着手することで、彼らのスキルをよりよく活用する方針であると語っている。

このような現象は日本ではあまり報道されていないが、実際どうなんでしょうか?確かに人口減少が進む地方でもここ数年食料品などを扱うドラッグストアが飛躍的に増加しています。

政府の政策で大学学部の増設で薬剤師が増えているのも確かですが、6年大学に在籍して国家試験に合格しているのに増えすぎて十分な収入が得られない報道もあります。

今後英国と同じように、「ファーマシー・ファースト」が日本でも取り入れられるのかはわかりませんが、英国での現状を鑑みて政策を議論する必要はあるかなと考えています。

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