スポンサーリンク

ChatGPTでスパイ小説を書いてみた。読めるものなのか検証してみる。

AI

Introduction
最近、ChatGPTの進化がめざましいという話をよく耳にします。特に、o1-proというバージョンでは、大学教授が解くような高度な計算もこなせるほどの知能を持つとまで言われているそうです。そんな話を聞くと、「小説の執筆も頼めるのでは?」と興味がわいてきますよね。実際、私もずっとChatGPTに小説を書かせてみたいと思っていました。そこで今回は、私が実際にChatGPTに小説を書かせるまでの準備や手順を、ブログ形式でご紹介したいと思います。


Development
まずはネタ探しから始めました。小説を書いてもらうにしても、登場人物やあらすじをある程度指示する必要があります。ただ、他のAIエンジニアの方々によると「指示を細かくしすぎると逆にまとめづらい」との意見もあるようです。しかし、最初なので遠慮なく細かい設定を入れてみようと決めました。
とはいえ、私はこれまで小説を書いた経験がほぼありません。子どものころから読んできた作品も、スパイ小説や冒険ものばかり。恋愛やヒューマンドラマとは無縁です。出張時に読む本といっても、年に数冊のペースですから「ネタを思いつく力」は正直心もとないのです。


Turn
そこで思いついたのが、トム・クランシーの「米中開戦」にインスパイア(いわゆるパクった)されたストーリーをChatGPTに書いてもらおうというアイデアです。スパイや軍事の要素が含まれる作品は私にとって読み慣れたジャンルですし、題材もすでに大枠としてある。つまり、自分で1からオリジナルを考え出すハードルを下げられるわけです。いわば“パクッて”しまう発想ですが、あくまでインスパイアとして、設定や展開をアレンジしてChatGPTに投げてみようというわけです。


Conclusion
こうして「米中開戦」をもとにした登場人物やあらすじをざっとまとめ、下記の通りChatGPTへの指示文(プロンプト)を詳細に作り上げました。今後は、このプロンプトをもとにChatGPTとやり取りを重ね、章立てや人物設定、時系列などをブラッシュアップしていく予定です。
筆者はChatGPT Pulsに登録しているので、エンジンはo1を使用します。各章を10000文字以上と指定しておかないと、短い内容で意味不明な小説が出来上がる記事を見たためです。そして10章にすると全部で10万文字程度となり、400字原稿用紙で換算すると200~300ページと短編小説程度の出来栄えになるのではと考えたからです。
ChatGPTの驚くほど柔軟な文章生成能力を活かせば、私のように小説執筆の素人でも「それっぽい」物語が書けるかもしれません。果たして、どんな作品が生まれるのか。次回以降のブログでは、その進捗や注意点などを逐一報告していく予定です。乞うご期待!

“以下の内容でスパイ小説を完成させて
各章を10,000-文字以上としてください”

題名「日中戦争開戦

登場人物

主人公:大谷聡平(27歳)-日本の工作機関”日本秘密捜査局「Japanese Secret Investigation Agency(JSIA)」”のメンバー、陸上自衛隊の「特別作戦群(Special Forces Group, SFGp)」出身でチームのホープ。身長190cmで筋肉質なバランスが取れた体系。愛称は”ソー”。

リーダー:栗山秀和(55歳)-「Japanese Secret Investigation Agency(JSIA)」の主任。チームリーダーで過去にペルー日本大使公邸占拠事件で人質解放作戦に参加した英雄。実戦経験は豊富だが、チームでは現場に出ず、諜報を分析してチーム員に的確な指示を行うことに徹している。愛称は”ボス”。

メンバー1:鈴木一歩(57歳)-リーダーより年上でチーム内で実戦経験が一番多く、メンバーからの信頼が一番高い戦士。ただし管理職には興味がなく一匹狼なところがあるが、拳銃の腕前、武道化としての実力が非常に高い。ソーからは師匠として慕われており、作戦の指示には信頼がおける。愛称は”イッチ”

メンバー2:吉田尚也(30歳)-身長は173cmと標準的な日本人体系だが、鍛え上げられた筋肉が自慢のマッチョマン。とにかく動きが素早く、敵の動きを即座に察知してテクニックで倒す戦術に長けている。ソーの兄貴分として仲が良い。愛称は”マッチョ”

メンバー3:村上宗徳(25歳)-チーム最年少だが陸上自衛隊の「特別作戦群(Special Forces Group, SFGp)」では入隊時より将来のホープとして一目置かれる存在で、若くしてJSIAに推薦され入隊した。愛称は”ムネ”

メンバー4:山本伸吉(26歳)-チームでのIT担当。ネットワークの監視からサーバーの運用まですべてのIT技術を任されている。基本現場に出ることは無い。12歳のとき内閣調査室のサーバーをハッキングしてデーターを全てダウンロードしたことで、児童相談所に送致されてが、JSIAが早くからその腕を評価して高校入学時からJSIAに在籍し現在に至る。愛称は”ノブ”

メンバー5:佐々木喜朗(34歳)ーチームのトランスポート担当。チームが所有するガルフストリーム G280のパイロット。元航空自衛隊F-15のエースパイロットであった。その他にも航空機全般操縦できる訓練を受けており、ユーロコプター EC 135はメンバーの足として一番操縦回数が多い。

メンバー6:峰不二子(30歳)-普段は事務所でデーターの分析を行っているが、危険ではないと判断した場合、女性しか行けない場所での諜報活動を行うこともある。

内容

第1章
中国の最高指導者”周平金”(syuu heikin)は、国内の景気後退に対する、政治的反感の高まりへの対処に追われていた。次の指導者を狙う共産党員から常に難題を追及され、求心力が低下しなる不利構わず金融政策で国家を借金漬けにしてしまい汚職による訴追をされてしまう、ついに逮捕は免れなくなり、自殺をはかろうとした際、人民解放軍将軍の”関羽瑠”(kan waru)によって逮捕は未然に防がれる。今や自身の運命は、タカ派の軍事指導者である関に掌握されたことを悟った周は、領土問題の紛争地帯と化している南シナ海、並びに香港、マカオ、最終的には台湾を、関率いる人民解放軍の軍事的作戦の展開によって制圧し、これまでの経済的な失敗を挽回することに自分の人生を賭けて策略している。

第2章
最初に周の指示で中国諜報部”張飛”がハッカーチームを香港からアメリカと日本の政府関係サーバーへのサイバー攻撃を私的なハッカーとして実施させる。そのハッカーはコードネーム”センター”と呼ばれる5名のチーム。そして”センター”は誰も知らないはずの日本の工作機関”日本秘密捜査局「Japanese Secret Investigation Agency JSIA」”の監視も行いはじめた。

第3章
“センター”の存在に気づき始めたJSIAは、ソーを香港に派遣し、センターの情報収集を行う。繁華街の雑居ビルに存在する”センター”の拠点を突き止めた”大谷”は、JSIAと米国CIAに情報を提供、”センター”の解明に乗り出す。そして”センター”のメンバーを割り出し、中国本土で指揮をとっている官僚を割り出すことに成功する。

第4章
攻撃が開始される。最初に”センター”は日本と台湾の政府機関サーバーにDdos攻撃を行い、各省庁の接続に混乱をもたらし中国側の動きを察知されないようにする。そのすきを狙って漁船員を装った工作員を漁船が難破したとして尖閣諸島の魚釣島と台湾の七美郷に上陸する。そこに中国人の人命救助の建前で中国海軍が居座ってしまう。もちろん海上保安庁や海上自衛隊は中国海軍の日本領海侵入阻止に翻弄していたが、通信妨害と官庁間の連携不備による、指揮命令がないため武力による阻止ができないでいた。

第5章
ノブは一連のDdos攻撃を突き止め、香港からの通信を遮断しネットワークはなんとか復旧したが時すでに遅しで、防衛大臣に事実が伝わったときには自衛隊として戦争を覚悟する状態になっていた。時の総理石波は先の選挙で自民党の与党の過半数割れを起こして「無能」総理としてレームダック状態であり、中国に立ち向かう政治的力も失っていた。

第6章
JSIAのボスはこれ以上政治家に解決する能力が無いと判断し、己の職をかけて全力で阻止すると誓い戦略を立てることする。JSIAメンバーは香港に乗り込み”センター”全滅作戦を開始する。初めに諜報活動を行い”センター”の活動状況が明らかになる。そしてノブは”センター”と中国本土の指揮官僚との通信傍受に成功する。そして魚釣島を占拠した中国海軍にアメリカ軍の攻撃があると偽情報を流すことに成功する。偽情報で狼狽している中国海軍は指揮命令が崩れ統制が取れない状態で逃げていく船がで始め、単独で公開している船は簡単に撃沈されてしまう。

第7章
しかし中国側も潜水艦を軸とした反撃を行い、体制を立て直そうとしていた。お互い全面戦争を避けるように小規模な単発の戦闘を繰り返し膠着状態となる。

第8章
JSIAメンバーが諜報活動から得た情報をもとに、”センター”職員を一人一人と暗殺していくが、その過程に中国軍に察知され大規模な銃撃戦が広げられてしまう。

第9章
なんとか”センター”の壊滅を行い、情報を失った中国海軍は中国本土に引き上げていく事となってしまう。JSIAメンバーが銃撃戦で勝利し、捕獲した中国軍戦闘員から脳は読み取り装置を使って中国本土指揮官の居場所を解明する。そして洗脳装置を使って戦闘員を指揮官のもとに返し、戦闘員の持ち物に仕込んだ爆弾を破裂させ指揮官暗殺に成功して任務完了とする。

第10章
作戦失敗を悟った”周平金”は呆然自失状態となり狼狽してしまう。人民解放軍将軍の”関羽瑠”は軍隊を天安門に出動させ、”周平金”の逮捕に向かうが、その前に”周平金”は自死を選ぶこととなる。JSIAメンバーは日本に帰還し喜びを分かち合った。

結論
次の記事で10回に分けてChatGPTが作成してくれたスパイ小説をアップロードしますが、内容については満足のいく出来栄えです。文字数も10章全部で124,000-文字と300ページの本にできる内容と考えられます。参考にしたトムクランシーの「米中開戦」は約300ページを4冊発行しているので内容を濃くしていくとそれぐらいの文字数が必要ですが今回は満足のいく記述内容でした。

また登場人物の出番もうまく登場させ他に必要な登場人物も沢山出場させているので、内容は濃くなっています。また、CIA諜報員も登場して、軍事的な内容では筆者では思いつかない詳細な記述が沢山あり、読みごたえはあると考えています。終盤はこちらが考えたあらすじと違った内容で中国と戦うこととなりますが、話のつじつまが合わない内容はあまりなく、想像を超えたハイテクもうまく表現されていてとてもよかったです。

良かったら次の記事以降を読んでみて仕上がり具合を確認してみてください。

第1章 周平金の失墜と関羽瑠の影

コメント